With Any Music Logs

仕事が疲れた時か暇な時に楽器と音楽の事を書いています

Campfire Audio Andromeda レビュー

散歩中にふらっとリサイクルショップに寄ったところ
何故かCampfire Audio Andromeda (初期モデル)が54,000円で売っておりました。
一瞬偽物を疑ったのですが、聴かせてもらったところおそらく本物で
多少の傷とケーブルに傷みはあるものの状態も悪くない。
ということですぐにお金をおろしにいき購入してしまいました。
Andromedaといえば今更説明の必要がないレベルの名機ですがせっかく購入したので軽くレビューをしたいと思います。
視聴環境はCayin T01直挿しで純正ケーブルです。  

この機種の良さというとよく高音のキラキラ感と言われますが
確かにそのとおりなのだなという気がします。(キラキラの定義はよくわかりませんが高音域の響きの綺麗さと捉えました。)
特に初期型はこの傾向が強いらしいですね。あまり評判が良くない様ですがこの間2020ver.を聴いて玉の様な低音が更に目立つ様になっており、あれはあれでいいなと思いました。 
音の傾向ですが、基本的には艶っぽい高音(ピアノ、サックスなど)が広い音場全体を響いて引っ張り、その後ろに中音域、低音域が続く感じです。
曲によっては高音域が前に出てきすぎでボーカルが奥に引っ込むのが気になりましたがそれでも十分キレイです。
それとAndromedaユーザーからの評判はあまり良くない様ですが、個人的にAndromedaの低域が好きで、俗に言う深いところというのはあまり聴こえないのですが、このまとまりのある響きすぎない低音が全体のスッキリ感と聴き心地の良さを支えていると思います。
これ以上低音が響くと空間を埋めてしまい開放感がなくなってしまう気がしました。低音とは逆にハイハットの鳴り方は苦手で、ただキレがいい耳につく音で細かい表現が出来ていない様に感じます。
メインのA8000はハイハットの種類やオープンの(フルオープン、ハーフオープンなど)までわかりそうな余韻が少ないモニター的な鳴り方をするのでここはちょっと残念だと感じました。
Andromedaはもろにリスニング系イヤホンなのでライブモニターやミックスには絶対使えないですが(自分のミックスがAndromedaでどう聴こえるかは興味ありますが)、
BA型らしくない広い音場や、綺麗な響きで遮音性も良いので通勤電車なんかはA8000よりAndromedaがいいなと感じました。
A8000は遮音性が良くないのと、そもそも電車がノイジーすぎて細かい音まで聴いていられないので…  
何にしろ、A8000の超分離感で一音、一音をはっきりと聴き取るモニター系イヤホンと、Andromedaの響きが綺麗なリスニング系イヤホンで楽しく使い分けができそうです。
やはり安物買いの銭失いという言葉のとおり安いイヤホンはあまり使わなくなりますね…またそろそろ整理しようかしら…